本日、10月1日、兵庫県で児童相談所と警察がリアルタイムで虐待情報を共有するシステムの運用を開始しました。
昨年6月の神戸市西区修くん虐待死事件を受け、神戸市長と兵庫県知事に要望しておりましたが、神戸市の久元市長には受け入れられなかった一方、兵庫県の斎藤知事には直ちに受け入れていただき、その一年後にはすばらしいシステムを整備していただきました。心から感謝申し上げます。
兵庫県/警察との児童虐待事案に係るリアルタイム情報共有システム(児童虐待情報共有システム)の運用開始 (hyogo.lg.jp) 児童相談所と警察が「リアルタイムで情報共有」『6歳男児死亡虐待』事件受けて兵庫県で開始 全国2例目(関西テレビ) – Yahoo!ニュース |
上記報道では、修ちゃんは日常的に虐待を受けていたとみられ、これまでに母親や叔父などきょうだい4人が傷害致死などの罪で起訴されています。 神戸市の児童相談所ではこれまで、『虐待が認められる事案』のみ月に1回、警察と情報共有していて、修ちゃんの場合、『虐待のリスクがある』という判断に留まったことから、警察に共有されていませんでした。
と報道されています。虐待リスクの判断は大変難しく、一つの機関だけで行うよりも複数の機関で行った方が正確にできることは明らかです。神戸市の児童相談所が自分の判断を過信することなく、警察と情報共有していれば、警察が家庭訪問して、危険な家庭と判断し、修くんを救うことができました。神戸市の事件を教訓に、兵庫県ではより子どもを守ることができるシステムを整備していただきました(修君を救えなかった神戸市も一刻も早く整備していただけると信じております。なぜ兵庫県より遅れているのか分かりませんが。下記は神戸市長に要望した際の記事です)。
また、上記兵庫県のHPにも記載されていますが、兵庫県のシステムでは、
全件共有の上、
〇児童相談所が通告受理後、子どもと面会ができず、 48時間以内に児童相談所や関係機関において 安全確認ができない事案、〇児童虐待に起因した一時保護等をしている事案であって、当該保護を解除し家庭復帰する事案に関しては、特に、緊急に対応する必要があることから、直ちに情報共有されるのですが、システムに新着表示機能を付して、見落とすことなく、迅速かつ確実に、両者で連携して対応できるよう配慮されています。
現在、神奈川県、横浜市や前メールで紹介した東京都、愛知県など多くの自治体で同様の情報共有システムの整備が進められています。
ぜひ、他の自治体においてもこの兵庫県のシステムを参考にしていただいて、優れたシステムを整備して、子どもを虐待から救っていただきますようお願いいたします。私も引き続き全国の自治体に働きかけてまいります。