ブログ226 神戸市で児童相談所と警察とのリアルタイムでの情報共有システムが導入

2023年6月の神戸市西区修ちゃん虐待死事件を受け、私どもの要望から、かなり時間が経ちましたが、この度神戸市には要望を受け入れていただき、児童相談所と警察とですべての案件につきリアルタイムでの情報共有システムを整備していただけることになりました。神戸市にはご理解いただきましたことに心から感謝申し上げます。

https://www.kobe-np.co.jp/news/society/202501/0018598325.shtml

https://www.youtube.com/watch?v=OxQ9K4MsGx4

兵庫県では既に警察とのすべての案件につきリアルタイムでの情報共有システムを整備していますので、これに参加する形で、導入していただけることになります。
昨年10月から運用開始された兵庫県では本システムの運用を機に児童相談所と警察との連携が進み、児童相談所が安否確認できない案件の警察への確認依頼、児童相談所が一時保護を必要と考えている案件について警察への確認・調査依頼等が行われ、それに応じて警察が対応するなど、児童相談所だけでは子どもの安全が確保できない事案について、両者がより一層に連携して子どもを守る活動が行われ、大きな効果を上げています。また、兵庫県のシステムでは、警察から児童相談所にシステムを通じ情報提供もできるようになり、従来の電話による連絡より格段に容易に連絡できるようになりました。その結果、双方向でのより密接な情報共有が実現し、児童相談所と警察がより多くの情報をもとにして、いままでより格段に正確な虐待リスクの判断が可能となっています。

https://web.pref.hyogo.lg.jp/kf12/press/documents/kisyahaihusiryou.pdf

神戸市でも兵庫県と同様、警察と密接な連携のもと、子どもを虐待から守っていただくことを心から期待しています。
これで、大府県ではほとんどの自治体で情報共有システムが整備されることになりました。昨年11月に大阪市・大阪府・堺市に要望しており、早期に大阪でも実現していただけるでしょうから、今後は中規模府県での実現を働きかけ、できるかぎり早期に全国で本情報共有システムが整備され、より一層緊密に連携して子どもを守ることができる体制の整備に努めてまいります。