1. ようやく3月5日、中国全土からの入国制限措置をとる旨安倍総理が表明されました。アメリカ、シンガポールの1月31日、台湾の2月6日など多くの国より、1ケ月も遅い措置で、「今ごろ」感、「手遅れ」感も多分にありますが、大変よかったです。心より感謝申し上げます。この遅れが、取り返しのつかない遅れとなるのか、挽回できるのかこれからいかに有効な対策を講じることができるか、特に、企業の出社抑制、ラッシュアワーを回避した出勤、満員電車の混雑率緩和等の措置にかかっています。
今のままでは企業に「丸投げ」で効果は期待できません。通勤電車はまだ1~2割程度しか緩和していない(JR東日本山手線につき)と報じられています(3/4FNN PRIME)。このままでは感染拡大防止はストップできません。経産省等が企業に求める具体的な目標を策定し、それを安倍総理が企業団体を通じ、強く企業に要請する、ということが必要と考えます(その前提として、たとえば、通勤電車の混雑率を50%緩和する、それに向け出社する社員の数を4割抑制するなどの目標設定が必要と考えます)。
安倍総理には、イベントの自粛要請(2/26)、全件休校措置の要請(2/27)、新型インフルエンザ特措法改正の野党協議(3/4)、中国全土からの入国制限(3/5)と、役人にはできない政治家しかできないリスクを取った、有効な対策を矢継ぎ早に取っていただいております。是非、企業の出社抑制、満員電車の混雑率緩和等の措置についても、実効ある対策をお取りいただきますようお願いいたします。
2. (1) 心愛さん事件の父親の栗原雄一郎被告の公判が続いていますが、同被告は、心愛さんが父親から暴力を受けていますと訴えた学校のアンケートは「心愛が嘘を書いた」(3/5産経)、「暴れる心愛を制止しようとした」と話し、死に至ったとされる大半の暴行を否定(3/6朝日)、死ぬ直前に冷水シャワーを浴びせた行為についても否定、おでこのあたりに2、3回、3秒だけ、妻が同被告の暴行につき「勇一郎被告は19年1月23日夜から心愛さんを下着姿でふろ場に立たせ続けた。翌24日午後には冷水を浴びせたり馬乗りになってプロセス技をかけたりする暴行を加え、この間食事を与えなかった、同日夜風呂場から「ドン」という音がして母親が駆け付けると心愛さんが白目をむいて倒れていた。母親は「信じたくないが亡くなったと思った」と証言しており(2/28読売)、検察官は激しい暴行を目撃したという心愛さんの母親らの証言につき、否定する勇一郎被告に「あなたからすると、皆がうそをついたのか」との問いに対して「そういうことになる」と証言しています(3/6読売)。
(2)祖父母(勇一郎被告の父母)については、祖母は、「許せないけど親でもあるので、心愛ちゃんの冥福を祈りながら勇一郎の支援をしていければと思っている」(3/5朝日)、「息子は孫以上にかわいいと思った」「私から疑われるのは勇一郎がかわいそうだと思った」「勇一郎がやったか分からないが、結果死んでしまった。もっと要保護児童とかハイリスク児童と教えてもらえれば」と弁解している。心愛ちゃんが泣き叫び許しを請う虐待動画が流れても表情一つ変えなかった勇一郎だが、法廷で母の声を聞いている際には、うつむいて涙をこらえていた、と報じられているます(週刊文春3月12日号)。
また、祖父(勇一郎被告の父親)は、心愛さんを一時保護が解除され預かっていた平成30年1月17日、児相に継続指導に関する疑問や間隔をあけてほしいなど要求し、心愛さんに「お父さんは怖くないでしょ」と尋ねるなどの発言をし(心愛さんはうんと応える)、さらに、平成30年2月26日児相から心愛さんとの個別面接を依頼されたが拒否し、今後の児相のかかわりを拒否する旨主張し、電話で勇一郎被告を呼び、同被告はすぐ祖父宅にきて、心愛さんを自宅に連れて帰ると主張、心愛さんが書いたという、実際には無理やり書かせた「手紙」を見せるなどしていた。勇一郎被告はこの日、26日にそのまま心愛さんを自宅に連れ帰っている(以上につき千葉県の検証報告書による。ただし勇一郎被告が26日にそのまま心愛さんを自宅に連れ帰ったかどうかの記載が同報告書にないため、千葉県にはこれで間違いないか確認いたします)。
(3)以上のとおり、千葉県の児童相談所は、心愛さんの一時保護解除後の居住先を決して心愛さんに安全な環境とは言い難い祖父母宅にしてしまっています。仮に当初分からなかったとしても、上記のように祖父も児相に反発しており、勇一郎被告に家に連れ帰らせているのですから、心愛さんがその後祖父母の見守りにより安全の確保が期待できないことが明らかでした。
また千葉県の児童相談所はこのような勇一郎告と祖父による勝手な連れ帰りを容認しています。このような強引な条件違反を犯したのであれば、再度一時保護をする、警察に連絡することが必要でしょう。なぜしないのか。しかも、その後、一度も、心愛さんの自宅も訪問せず、放置、ほったらかしにしています。あり得ないほどの対応で、これは児童相談所の職員が足りないからでも、専門的知識がないからでもありません。児童相談所は父親だけでなく祖父も怖かったのです。しかし、それならなぜ、警察に連絡しないのか。公判では、児相の児童心理司が、勇一郎被告から「心理の資格を持っているのか、証明書を見せろ」と問い詰められ、身分証の職員番号をメモされ「児相でなく職員個人として訴える」と脅された、「私が殺されてもいいから止めたがった。今でも夢に見る」と泣きながら証言したと報じられています(3/3山脇由貴子 ヤフーニュース「「私が殺されてもいいから止めたかった」被告に脅された心理士のトラウマ」)。
職員の方はほんとうに怖いと思います。だからこそ、児相で案件を抱え込むことなく、警察と情報共有し連携して対応してほしいと要望しているのです。こんな親と警察官でない一般の公務員が対応できるわけがないのです。
それでも、千葉県の児童相談所は今でも警察にごく一部しか案件を知らせず、連携も全く不十分です。警察と連携しない今のままでは、現場の職員に無理を強い、やはり無理なので、心愛さん同様子どもを見ごろにしてしまう対応をしてしまう危険が大変高いのです。千葉県の児相は平成26年千葉県市原市賢大ちゃん虐待死事件等同じような事件を多数引き起こしています。下記ブログ参照。
このままでは、千葉県では何の反省もないまま、同じように児童相談所が案件を抱え込み、警察と連絡しないまま、子どもが虐待死させられてしまいます。諦めることなく、千葉県には一刻も早く警察と全件共有の上連携して活動するよう働きかけてまいります。