1 6月18日、札幌市訪れ、札幌市長と北海道警察あてに児童相談所と警察との全件共有と連携した活動を求める要望書を提出し、記者会見しました。
https://www.thinkkids.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/20190618.pdf |
道警の本部長と札幌市の山根子ども未来局長と面談させていただき、お願いさせていただきました。詩梨ちゃんを救えなかったのは、児相が1回、警察が1回と、双方が別々に1回家庭訪問しただけで虐待のリスクについて軽信し、家庭訪問以降も児相、警察、市町村等関係機関が連携して詩梨ちゃんの安否を適切な頻度で確認し、詩梨ちゃんの危険な兆候をできる限り把握するという取組を怠ったことが原因と考えられます。その背景には、札幌市の児相が、北海道の児相と異なり、警察との全件共有を拒否する、あるいは警察からの同行要請に応じないなど組織的な連携・信頼関係が進んでいないことがあり(このことは事件後の両者の異なる発表からも見て取れます)、この事件はかえって児相と警察等関係機関の情報共有と連携の重要性、そしてその前提となる信頼関係の構築の必要性をより明確にしたものといえます。
2 その一方、沖縄県では、先週全件共有を受け入れていただきました。誠にありがたい限りです。沖縄県では、千葉県野田市心愛さん事件を受け、沖縄県の企業経営者の有志の方が、児相と警察等との全件共有と連携しての取組に向け地元でご活動していただき、この度実現したものです。全国各地で、民間の方々からこのような動きが出てくることを心から期待しております。医師、弁護士、学者などの児童虐待の「専門家」と言われる方々は阻害する行為をしこそすれ、決して動きません(日本子ども虐待防止学会(会長奥山真紀子医師 理事・事務局長山田不二子医師)の反対声明ご参照)。
「専門家」独自のドグマやこれまでの自分の主張にこだわらない、一般の方々が子どもたちを守るために立ち上がっていただくことを心より望むものです。
沖縄県に続き、あと数自治体で近々に実現していただく予定と聞いております。千葉県、札幌市等には、是非このような20数自治体にも及ぶ連携強化の動きも踏まえ、関係機関での全件共有と連携した活動を受け入れていただきますよう心からお願い申し上げます。