本年2月14日、野田聖子(子ども政策担当)大臣を訪問し、こども家庭庁設立に当たり役所の縦割りを排し、子どもへの虐待・性犯罪対策を進めていただくよう要望し、次のとおり要望書を提出いたしました。
野田大臣には、子どもへの虐待・性犯罪が大きな問題となっていますが、この分野はこれまで役所の縦割りで、有効な対策が打ち出させないままとなっており、大臣が設立を進めておられる、こども家庭庁が国、自治体の司令塔となり、役所の縦割りを解消し、必要な法律の整備を進め、子どもたちを守る施策を推進していただきますよう、お願いさせてていただきました。野田大臣は、これらの問題点につき大変お詳しく、事情もよくご存じで、大変心強く感じた次第です。
こども家庭庁は、子どものことを正面から、(うまく言えませんが)まん丸に考えてもらえる組織だと思っております。現在は、厚労省は「福祉」の観点から、文科省は「教育」の観点からなどと、どうしても各役所の立場から捉えられ、その結果、子ども虐待は「福祉の観点から対応すべきで、児童相談所は警察と連携はできない」などと児童相談所や福祉の「専門家」といわれる方たちに平気で言われ、警察との連携を拒否されています。こども家庭庁では、こんな「縦割り」の思考ではなく、役所や「専門家」が自分たちの立場から子どもをとらえるのではなく、子どもをまん丸に、子どものためだけを考えて、役所の縦割り、「専門家」のドグマを排し、すべての組織が全力で連携しベストの力で子どもを守る施策が推進できるような態勢の整備を、司令塔としての機能を発揮していただくよう期待いたしております。