3月20日、愛知県庁を訪れ、大村知事に児童相談所と警察との全件情報共有と連携しての活動を求める再度の要望書を提出、お願いし、その後記者会見してきました。NHKでかなり報道していただきました。動画でご覧ください。
大村知事にはご理解いただき、同席していた健康福祉部長に対して、速やかに前向きに進めるよう指示していただきました。
ありがたい限りです。
これまで、茨城県を除いては、東京都や大阪府、兵庫県、神戸市、埼玉県、名古屋市、千葉県、千葉市などの役人にいくら会っても、子どもを守るためにベストを尽くそうとせず、他機関の関与を嫌い今までの自分たちのやり方を続けたいといっているとしか思えない理由で拒否されてきました。さすが、政治家は違うと感じました。上記の都道府県でも知事や市長と直接会ってお願いすることが出来れば、すぐにご理解いただける話です。
3月5日には、東京都小池知事に目黒区の結愛ちゃん虐待死事件を機に再度の要望書を提出しましたが、東京都からはうんともすんとも言ってきません。小池知事にはできたら直接お会いしてご説明させていただきたいとの手紙も出しましたが(ご多忙で無理なら無理でもちろん仕方がないのですが)、その返事もありません。
大阪府には1月に箕面市の虐待死事件を機にやはり再度の要望書を提出し、濱田副知事にもお会いして、児童相談所の所長3人とも直接会い、メリットを説明しお願いし、何の反対意見もなく、ご理解いただいたものと思っていましたが、何らの理由の説明もなく拒否されたままです。
年末には兵庫県の児童相談所所長4人にも直接お会いし説明し、何の懸念も反対意見もでなかったのですが、やはり何らの理由の説明もなくいまだ拒否されています。一体彼らは要望活動をどう考えているのか。誠実さはあまり感じられません。民間人だから適当に扱えばいいと考えているとしか思えません。3月の兵庫県議会では自民党の県議さんから幅広く情報共有を求める質問をしていただいておりますが、担当の柏福祉部長は「虐待死ゼロに向けて取り組んでいく」と答弁はされますが、応じていただけません。何人もの子どもを兵庫県の児相が警察と情報共有せずみすみす虐待死に至らしめながら(兵庫県では数%程度しか児相は警察に通報していないものと推測しています)、あいかわらず警察との全件情報共有を拒否しながらどうやって虐待死ゼロに取り組むのか、警察と情報共有しないまま虐待死ゼロを達成する根拠、自信が本当にあって言っているのか、今後児相が知りながら警察と情報共有もしないまま虐待死が発生したらどう責任を取るつもりなのか。そこで、兵庫県の金澤副知事さんに3月22日にお会いしてお願いしました。リーダーシップを発揮していただいて、副知事として担当部長、児童相談所の「根拠のない自信」を変えていただけるものと期待しています。
東京都と大阪府(二度の要望書も無視したままです)、あるいは兵庫県、神戸市、千葉県などはいつまで同じような警察と情報共有し連携して活動していれば救えるはずの子どもたちを救えないまま虐待死に至らしめる事件を繰り返す気でいるのか。
ここまで知りながら防止策を講じず不作為を続け、今後児童相談所が知りながら警察と情報共有せず虐待死に至らしめた事件がまたまた起こった場合には、業務上過失致死罪が成立する可能性が十分にあると考えます。ちなみにアメリカでは多数の虐待通告が寄せられながら子どもを保護しなかったとして児童保護機関の職員4人が児童虐待の罪で起訴されたと報じられていますが(読売新聞平成30年3月18日)、日本では現場のみならず、警察を含む関係機関と情報共有して連携して子どもを守るという当たり前の制度、高知県や茨城県では整備されアメリカやイギリスでは当たり前の制度を整備しないまま、同じような救えたはずの子どもの命を救えないまま放置している役所のトップや場合によっては議会の責任も問われるものと思います。
いずれにせよ、役人にどれだけ要望しても無視され続ける現状からは、愛知県のように知事に直接決断してもらうしかないように思われ、何とか知事や市長にお会いして直接お願いできるように努力してまいる所存です。
しかし、それにしてもわが国の役人の劣化はおそるべきものがあり(児童相談所には警察と連携して子どもを守る取組を行ってくださいと頼んでいるだけで、なぜここまで3年間も拒否するのか・・・、なぜ、よりよく子どもを守る取組をしないことにここまで執念を燃やすのか、これだけの労力を前向きに他機関と連携することに使ってくれたらと・・・)、大村知事や2年前に全会一致で附帯決議を出してくれた国会など政治に期待するしかないと確信しております。役人OBとしては寂しい限りですが・・・。