いつも「子ども虐待死ゼロを目指す法改正」の実現に向けた活動にご理解ご支援賜り誠にありがとうございます。
11月21日に、大阪府知事、大阪府公安委員会委員長、大阪市長、堺市長あてに、添付のとおり、「児童相談所、市町村と警察の情報共有と連携しての活動を求める緊急要望書」を提出し、府政記者クラブで記者会見しました。当日のNHKのニュースです。
大阪府下では、本年7月、堺市堺区で3歳児の英智ちゃんが、保護を解除され両親に引き渡された3ケ月後の昨年6月に、監禁の上、父親から虐待死させられたとして警察に逮捕される事件が、本年10月、松原市・堺市で長らく所在が確認されていなかった4歳児の樹李ちゃんが昨年12月に父親から虐待死させられていたとして警察に逮捕される事件が、明らかになりました。いずれも、児童相談所が関与しながら虐待死を防げなかった事案です。私どもが求める児童相談所、市町村と警察との情報共有と連携した活動が実現していれば、子どもたちは殺されることはありませんでした。
私どもが要望した翌日の22日に、大阪市で虐待ないしネグレクトの疑いのある家庭で1歳児の琉聖ちゃんが死亡し長期間遺体をクーラーボックスに入れられ車のトランクに隠していた事件が発覚しました。保育園から姉の体にあざがあると9日に児相に通報があり、大阪市の児相が18日に家庭訪問し、確認できず、21日に来所を要請しても拒否されたので、22日に警察に通報。警察はその日のうちに所在を確認し、遺体を発見。死体遺棄で両親を逮捕しました。これまででは考えられないほど、早く児相は警察に通報し、大阪府警察は直ちに捜査一課を投入し、その日のうちに遺体発見、逮捕に至っています。
私どもの添付の要望書の5頁の①の後段
「特に、親が面会・子どもの目視での安否確認拒否、転居して所在不明、通報先不明等子どもに危険が生じる恐れがある場合には直ちに警察に通報する。」
を大阪市は私どもの要望の翌日に実行してくれたわけで、大阪市が要望を受け入れてくれたのならうれしいですが、大阪市からそのような連絡を受けたわけではありません。
不幸にも、琉聖ちゃんはかなり以前に死亡していましたが、早く遺体を発見し供養することができ、姉も保護することが出来ました。
これまでどおり、児相が案件を抱え込んでいては、いつまでも死体を発見できず、姉の生命も危険にさらされたかもしれません。
警察との早期の連携が大きな効果があることが、明らかになった事件です。大阪府警は児相から通報を受け直ちに捜査一課を投入し、当日に解決させるなど児童虐待に大変力を入れています。
大阪府知事、大阪市長、堺市長には、直ちに警察との情報共有と連携した活動を実験するよう強く要望いたします。知事、市長が決断すればすぐにできるのです。トップのリーダーシップに強く期待しています。